今回はピックの持ち方について。
ピックの持ち方ですが基本的な持ち方は様々な教本に同じようなことが書いてあるかと思いますのでそこには今回はそれほど触れませんし、教本や別の詳しいサイトを見てもらえればいいと思います。
なので今日はそこから外れた、超上級者のピックの持ち方、またそれに付随したピックの選び方について考察していこうと思います。
一般的にはピックの持ち方って人差し指の第一関節より上にピックのお尻がつくようにして、指はOKの形を作ってピックの先は大体人差し指と同じ方向を向かせます。その後は微調整。
指の長さや形状は人によって違うのである程度は本人の感覚によるところになります。
この基本のピックの持ち方は当然問題ないのですが、実はピッキングは何年かに1度見直したほうが良いと思われるほど繊細なものです。たとえギターが相当上手くなったとしても自分のピッキングの精度があがるということはピックの持ち方も精度の上昇とともに見直す必要があります。
わかりやすく言うとギターをはじめてから1年以内はピッキングの精度が低いので小さなピックは扱えません。プロは0.1mm単位でピックの位置を調整できますが、初心者だと5mmがいいところでしょう。
なので最初はおにぎり型のピックを使うギタリストが多く、逆に小さなピックは誰も使おうとはしません。
ティアドロップ型を使うのがいいところでしょう。また、ピックの硬さも硬いピックは抵抗値が大きく、引っかかるので敬遠しがちです。硬いピックだとカッティングをした時にUPの際に力が逃げてくれないので引っかりやすくリズムも狂う原因になります。
よって初心者は大きく、柔らかいピックを使う傾向にあります。
3年~5年ほどギターを弾くと5mmだった精度が1mm程度になってきます。
(個人差がありますが・・・)
そうすると今度は大きいピックだと持て余すことになります。今までよりもピックの先の方で弾くことができるのであえておにぎり型などの大きいピックを使う必要がなくなるばかりか、おにぎり型ピックの先の広角なことが我慢ができなくなり鋭角のティアドロップに移行する傾向にあります。ピックの硬さも今までは自分の指先で抵抗を逃がせなかったのが、受け流すことが出来るようになるので硬めのピックでも扱えるようになります。逆に柔らかなピックだと強く弾きたくてもシャキッとしたカッティングが出来ないため弾きにくく感じるようになるかもしれません。
5年~10年以上すると一部のギタリストは1mm程度だった精度は0.5~0.1mm程度となり、ピックの先の先で弦を捉える感覚を感じられるようになります。ピッキングも肩、肘、手首、指先の4つの点で微細なコントロールが出来るようになるので、ピックの先、縁などで音色を変化させたり、弦に当たる角度を調整することで同じ強さで弾いても強さは変化させられるようになります。フィジカルな強さを変えず、実際の出音の強弱を調整できることでピックの振り幅が均一化し、安定したピッキングが可能になります。(こう書くと全員なれるように感じるかもしれませんが実際は10人に1人くらいは・・・・です。かなり練習しているプロ志向から脱したくらいのレベルの人です)
こうやってピッキングの習熟度を見ていくと当然ピッキングは変わっていって当然なように感じませんか?
精度が上がれば当然より細かな動きに対応できるピックを求めるようになりますし、ギタリストとしての資質が増せば当然理想の音がでるピックを求めるに違いありません。
結局のところ全てのプロが認めるピックはありません。
速弾きギタリストはJAZZⅢというエッジの効いた先の尖ったピックの形状に落ち着くことが多いですし、ジャズ・ギタリストは甘く丸い音が出せるように太い丸く温かみのあるピックを選びやすい傾向はあると思います。
またうまくなると小さく、硬めのピックを求めやすい傾向もあるように感じます。
何れにせよ究極のピックを追い求めているギタリストの方にアドバイスが出来るとすれば自分の身の丈にあった、一番自分の求める音が出て、パフォーマンスが発揮できるピックを選ぶことをお勧めします。
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